2025.12.27
未分類
2025.12.19
演奏会

2026年正月の伶楽舎公演は「新春を寿ぐ」公演です。
正月の「男踏歌」を芝祐靖が復曲構成した曲、春の芽生えに着目した山本和智作曲「萌す波のかたち」、そして舞楽「喜春楽」を演奏します。
「喜春楽」は左方の4人舞で、陰陽五行思想では夏に配された黄鐘調の曲ですが、曲名に「春」が入っており、立春に春宮太管がこの曲を奏したとも言います。
今回は序と破四帖をたっぷりと舞い、演奏します。
「序」は拍節のない曲ですが、笙・篳篥・龍笛の自由な旋律が絡み合い、さらに舞をつけていて、なかなか単純な一筋縄ではいかない所が面白い曲です。
この序だけでもなかなか聞きごたえがありそうです。
「破」は拍節のある曲で、ゆったり始まって徐々にテンポを上げていきます。
途中で、4人が向き合いながら跪いて蛮絵装束の袍の右肩を脱ぐのが「喜春楽」の特徴。右肩袒の後は、檜皮色の袍から、右袖だけ朱に縁どられた白色の下襲が覗くというコントラストのある色使いとなり、舞いながらゆっくり舞台を一巡するあたりは、少し「春庭花」にも似た舞ぶりです。
最後の「重吹」では、舞ながら一列になって一人ずつ退場する入綾となりますが、一臈と三臈の舞人が左手を上げる時は、二臈と四臈の舞人は右手を上げるというように、互い違いとなるのが、他の曲とは違っていて面白く感じられます。
その他にも、鞨鼓の奏法が壱鼓掻といって、連打をしない奏法であるところなど、この曲ならではの特色の多い曲です。
雅楽らしい時間の流れる「喜春楽」で、新春を共に喜びましょう!
2025.12.17
お知らせ

12月9日(火)にザ・ペニンシュラ東京に於いて、令和7年度 第45回伝統文化ポーラ賞贈呈式が執り行われ、伶楽舎は芸能部門の優秀賞を受賞いたしました。
伝統文化ポーラ賞
今回の受賞は、現行の雅楽古典曲以外にも、廃絶曲の復曲や正倉院楽器の復元演奏、現代作品の委嘱・演奏などに積極的に取り組み、国内外で幅広い活動を展開していること、自主企画として、年2回の定期公演、及び子どものための雅楽公演を継続していること、子どものためのCDやDVDの製作、毎年の「子どものための雅楽コンサート」の開催、小中学生や雅楽初心者を対象としたワークショップ、レクチャーコンサート等、解説を交えた親しみやすいコンサートを企画し、雅楽への理解と普及に努めている点が評価されました。
これまでにご指導ご鞭撻いただきました皆様、応援くださいました皆様に改めて深く感謝するとともに、今後も一層の精進をして、活動を重ねていきたいと存じます。
2025.10.25
お知らせ
2025.09.24
お知らせ
この度、雅楽の歌物の講習会を企画いたしました。
講習日:2025年11月20日(木)、11月27日(木)、12月4日(木)、12月11日(木)(全4回)
時間:18:30~20:00
場所:千日谷会堂本堂(JR中央総武線 信濃町駅から徒歩1分)
募集人数:限定20名程度
講習料:20,000円(和琴、笏拍子など楽器レンタル料含む)
講師:伶楽舎(石川高 ほか)
雅楽の経験は問わず、広く皆さまのご参加をお待ちしております。
楽器を演奏していない人でも、手ぶらで講習会に参加できます。
楽器を演奏している人は、歌の伴奏(付物)を経験することもできます。
雅楽の歌物の種目をほぼ網羅できる、またとない機会です。他では歌えない芝祐靖先生作曲の神楽歌なども取り上げます。
是非、ご参加ください!
詳細は演奏会情報のページよりご覧ください。
2025.07.26
お知らせ
2025.05.24
演奏会


2025.05.10
演奏会
管絃「三臺塩 序破急」芝祐靖復曲構成(1998年)
「三臺塩(三台塩)」は、唐の則天武后が、張文成という男を思慕し、その情を写したこの曲を作った、と伝えられています。
もとは序破急が揃っており、今も「急」の部分は平調の曲として演奏されていますが、序と破は伝えられていません。
「破」は古譜が残っていますが、「序」は犬上是成が舞師であった時、この序を秘して伝えなかったので、平安期にすでに伝承が途絶えてしまったといいます。
芝祐靖師は、この曲を序破急揃った一具として演奏するため、今に残る「三臺塩急」の特徴ある旋律を用いつつ「序」を作り、「破」は古譜から復曲した旋律に「急」独特の旋律も組み込んで、延只八拍子の楽曲に編み出しました。
延只八拍子は今ではほとんど演奏されることのない拍子です。
「三臺塩」の「塩」は「艶」にも通じるといいます。則天武后の艶やかなエピソードを持つこの曲をゆったりとお楽しみください。
2025.05.03
演奏会
〇横笛二重奏 祈響第十二番 芝祐靖作曲 (1990年)
「祁響」は龍笛奏者のための練習曲として芝祐靖が作曲したもので、この十二番のみが二重奏曲で、他は独奏曲となります。芝作品として人気の高い龍笛独奏曲「一行の賦」や「白瑠璃の碗」も祈響シリーズの中の曲です。
龍笛奏者が、現代曲の要求に応じられる技法と表現力を持つ訓練をするための練習曲として作曲されたというだけあって、高度な技巧が要求される曲ですが、同時に豊かな音楽性も感じられます。
「祁響」とは、楽しい演奏と、良い響きが広がってほしいという作曲者の願いが込められた曲名だといいます。
5月21日に久しぶりに再演され、ホールに広がるこの曲の響きをどうぞお楽しみください。
2025.04.30
演奏会
〇正倉院復元楽器合奏 「風香調調子」芝祐靖作曲(1986年)、
「急胡相問」芝祐靖復曲(1987年)
敦煌の千仏洞第十七窟で経典や文書と共に発見された琵琶譜は、唐代に書かれたと思われるもので、当初は解読不能といわれていましたが、日本の雅楽の伝承が手がかりとなって解読が可能となりました。芝祐靖はこの琵琶譜に記された音と音との間に存在した「古代の旋律」を見出すことは不可能でも、各楽器の特性や音律を考えあわせれば、かなりのところまで近づけるのではないかと考えて旋律を探り、25曲を正倉院復元楽器を用いた合奏へとオーケストレーションしました。
今回演奏する「急胡相問」は、曲名から西域の胡の国の相問歌(相聞歌=恋の歌)の急(序破急の急)と解釈して、軽快な合奏部分のなかに歌垣(恋の二重唱)を思わせる対話的な部分が配された曲です。
また、「風香調調子」は敦煌琵琶譜に記された曲ではありませんが、唐楽では楽曲の前に調子を演奏することに倣い、芝祐靖が付した曲になります。会場を「風香調」の雰囲気に満たす各楽器の音色をお楽しみください。