2018.09.15
演奏会
いよいよ9月18日(火)チケット発売開始となります。
全席指定ですので、良い席はお早めにご予約ください。
詳しくは伶楽舎ホームページ内、演奏会情報ページでご確認ください。
2018.09.15
演奏会
芝祐靖(しばすけやす)
1935年東京生まれ。奈良系の伶人の家に生まれたため、宮内庁楽部予科、引き続き楽生科に入学。横笛、左舞、琵琶、古代歌謡などお修め、1955年卒業。宮内庁楽師(総理府技官)として主に龍笛で活動。古典雅楽の演奏のほか、現代雅楽、現代邦楽の作曲・演奏を行い、雅楽廃絶曲の復興も手掛ける。1984年宮内庁を退官し、横笛演奏を中心とした活動を始める。1985年伶楽舎を結成。また、国立劇場の正倉院収蔵楽器復元に参加し、敦煌琵琶譜などの復興にも携わる。1986年よりソロ、伶楽舎ほかのアンサンブルで海外公演も行っており、古典・現代雅楽の紹介活動につとめている。2003年より日本藝術院会員。2009年旭日中綬章授章ほか受賞多数。2011年文化功労者。2017年文化勲章受章。伶楽舎代表理事。
2018.09.15
演奏会
◇この度、一柳 慧先生が文化勲章を受章されました。おめでとうございます!(2018年11月3日)
一柳 慧(1933-)
神戸市生まれ。高校時代(1949年)に毎日音楽コンクール(現日本音楽コンクール)作曲部門に第1位入賞。ピアノを原智恵子、B・ウェブスターに師事。19歳(1952年)に渡米、ジュリアード音楽院卒業。この間にE・クーリッジ賞、A・グレチャニノフ賞を受賞。留学中にジョン・ケージと知己を得、偶然性や図形楽譜による音楽活動を展開。1961年20世紀音楽研究所の招聘で帰国。自作品並びに欧米の新しい作品の演奏と紹介でさまざまな分野に強い刺激を与える。ウィーン・モデルン、ベルリン・フェスティバル、イギリスBBC、パリ管弦楽団、スイス・トーンハレ、フィンランド・アヴァンティなどから作品の委嘱を受け、欧米各地で精力的に作品発表と演奏活動を展開。国内では尾高賞を5回、フランス芸術文化勲章、毎日芸術賞、京都音楽大賞、サントリー賞ほか受賞多数。2008年より文化功労者、2016年度日本芸術院賞、及び恩賜賞を受賞。現在、神奈川芸術文化財団芸術総監督。作品はグランド・オペラ4曲、10曲の交響曲、12曲の協奏曲、6曲の雅楽、電子、コンピューター音楽など、上演回数もきわめて多い。
2018.09.15
演奏会
情報化社会やグローバリゼーションが当たり前のように環境を埋めつくす世の中になって、音楽は今、それらの影響を少なからず受けています。その最たるものは、マニエリズム化や、エンタテインメント性の台頭によるものでしょう。このような時に雅楽を作曲する機会に恵まれたことは、その影響から離れて、芸術音楽に専念できる状況を提供されたことだと考えています。雅楽はエンタテインメントからもっとも遠いところに位置する音楽と言えるからです。その意味で今作曲に着した「二十四節気」は、自然の変化を凝視し、ありのままの自然に還る姿勢で音楽と取り組める喜びと向き合っています。一柳慧
2018.09.15
演奏会
伶楽舎第十四回雅楽演奏会は、前半では古典様式の復曲作品や舞楽、後半では現代作曲家の大家、一柳慧先生の新作を演奏します。
「清上楽」(せいじょうらく 廃絶曲)は平安初期の大作曲家として知られる大戸清上の作曲と伝わる曲で、遣唐使として念願の唐へ渡ったものの、帰国途上、賊徒に殺され悲劇的な最後を遂げたという清上最後の作品です。これを古譜より、芝祐靖が「道行、序、破、急」の体裁を整えて復曲しており、今回、久しぶりに管絃曲として取り上げます。
舞楽は右方の「還城楽」です。乱序で登場した舞人が蛇を見つけて驚く場面や、その蛇を手にとって揚々と舞う姿が印象的で、舞の面白さ、楽の華やかさでも知られ、大変好まれている舞楽の一つです。ぜひ紀尾井ホールの舞台でこの舞楽をご覧下さい。
後半は、一柳慧作曲「二十四節気」(委嘱初演)で、雅楽器を使った作品を多く書かれている一柳先生に、伶楽舎として満を持しての委嘱です。管絃16人編成に竽と大篳篥を加えた編成の委嘱初演作、雅楽界にとっても大変貴重な新作に、どうぞご期待下さい。
2018.07.28
演奏会
子どものための雅楽コンサートでは、毎年昔ばなしの朗読に雅楽を合わせた曲をご紹介しています。今年のお話は「踊れ!つくも神~童子丸てんてこ舞いの巻~」(伊左治 直脚本・作曲)です。
― 今は昔、千年以上も昔の平安時代、童子丸という一人の男の子が陰陽師のお屋敷で修行しておりました。ある日の夕方のこと、お師匠様がお出かけになり、留守番していた童子丸は、開けてはいけないと言われた部屋を開けてしまい・・・ ―
有名な陰陽師、安倍晴明の子ども時代のエピソードに雅楽を付けて演奏します。
雅楽器の他に、こ〜んな道具も何処かに登場!
どうぞご期待ください!
2018.07.28
演奏会
昨年の「子どものための雅楽コンサート2017」にもたくさんの子どもたちや大人たちが来てくださいました。
アンケートに感じたことを書いてくださいましたので、少しだけご紹介します。
☆子どもたちから
・がっきのおとがきれいでした。(小2)
・また聞けるときがあったら聞きたいです(小3)
・笙がかわいくて、しちりきは火事の知らせのようで、りゅうてきは高くてお祭りっぽい。(小4)
・ききみみずきんで「ひちりき」「りゅうてき」でどうぶつのなきごえができて、すごい。しょうこのやり方がよくわかった。(小5)
・とても楽しかった。とくに楽器体験など普段できないことができたのが良かった。(中2)
☆大人から
・初めは圧倒されていた娘たちも演奏に見入っていました。舞楽のお面が恐かったみたいですが、最後までよく観ることが出来ました。(30代)
・息子が目を輝かせていました。きっと素晴らしい体験になったことと思います。ありがとうございました。(40代)
・子どもの頃、近くから聞こえてきた雅楽の音を、今日、生で聞く機会を持って、感激しました。子供達がうれしそうに体験している姿も嬉しく思います。(70代)
2018.07.17
演奏会
雅楽の楽器はとても美しく、一つ一つ個性的な音色を持っています。
このコンサートでは、休憩時間に楽器に触れて、実際に音を出してみる楽器体験コーナーがあります!
笙・篳篥・龍笛といった吹く楽器、そして、鞨鼓、太鼓、鉦鼓といった打つ楽器を実際に体験してみてください。
一生懸命楽器に息を入れて吹く子どもたち、音が出た時の嬉しそうな顔、かしこまった顔で太鼓の前に座る姿、はじめての楽器にチャレンジする子どもたちと会えるのを、とても楽しみにしています。
(写真は、昨年行われた「子どものための雅楽コンサート」の様子です。)
2018.07.17
演奏会
みなさん、雅楽ってきいたことありますか?
雅楽は、日本の古い音楽で、平安時代からずっと演奏されています。5~9世紀に今の中国や韓国などから伝えられた音楽が、日本の音楽と出会って日本の「雅楽」になりました。今でもお正月や結婚式などで耳にすることがありますが、どんな楽器でどんな曲を演奏しているのか、あまり見る機会はないかもしれません。
このコンサートでは、古くからある雅楽の楽器を一つずつ紹介し、有名な「越天楽」や豪華な舞楽(雅楽の舞)「抜頭」を上演します。
また「踊れ!つくも神 ~童子丸てんてこ舞いの巻~」は、かの有名な陰陽師、安倍晴明の子ども時代のお話です。童子丸はお師匠さんの留守に、眠っている古い楽器を起こしてしまい、たいへんな騒動が巻き起こり・・・、そんな破天荒なお話を雅楽で楽しく表現します。童子丸と楽器たちのてんてこ舞いの様子を、ぜひ聴きに来て下さい!
2018.05.20
演奏会
5/25の雅楽コンサートno.34で取り上げる「瑞霞苑」は、芝祐靖作曲による、組曲「瑞霞苑」から双調調子・颯踏・急を取り出したもので、中村かほる作舞による舞とともにお楽しみいただきます。
もともとこの曲は昭和40年(1965年)に当時の皇太子殿下誕生を祝う新作雅楽「皇誕」として初演された曲でしたが、平成17年(2005年)に組曲「瑞霞苑」として新たな舞をつけて改訂初演されました。
「瑞霞苑」の演奏と舞にどうぞご期待ください。