no.44聴きどころ②山本和智作曲「萌す波のかたち」委嘱初演
来年1/22の伶楽舎雅楽コンサートno.44のテーマは「新春を寿ぐ」。
作曲者の山本さんはこのテーマに添って、冬が終わり、ほんの僅かの春の萌(きざし)が芽吹く、そんなイメージで曲を書いてくださいました。
〜 春は芽生えの季節。その「きざし」のさらにきざしから始まる今作品は、次第に上昇を続け、果ては双調に似た<春の音楽>を奏でます。
それはさながら角ぐむ新芽のごとし。
新しい春のための、言わば「生成する雅楽」として作曲しました。(山本和智)〜
13人編成の新作、新春に、どうぞお聴ください。
※作曲者プロフィール
【山本 和智(やまもと かずとも)】
1975年山口県生まれ。和光大学人文学部文学科卒業。作曲は独学。2005年以降、欧米の作曲コンクールで1位受賞、入選を重ねる。世界的作曲家H.ラッヘンマンが審査員を務めた2009年度武満徹作曲賞で第2位となり、一躍日本国内でも注目を集めた。作曲の他、「特殊音楽祭」(2009~2020年)をはじめとするプロデュース面でも高い評価を得ている。現在、和光大学表現学部総合文化学科非常勤講師。
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