2016.11.07
演奏会
11/30公演の前半は、芝 祐靖復曲・構成の「露台乱舞」を演奏いたします。
「露台(ろだい)」とは、建物の外に張り出した、屋根のない床縁、つまりバルコニーとかベランダのような場所のことをいいます。
宮中の「紫宸殿」「仁寿殿」の間にあった屋根のない板敷の場所、つまり「露台」では、平安時代半ばから中世のころ、豊明節会(とよあかりのせちえ)の後に、殿上人たちが朗詠や今様などを歌い「萬歳楽」などを舞って「乱舞」したと伝えられています。五節舞などの大きな行事の後の、今でいえば打ち上げのような宴だったようです。
今回演奏する「露台乱舞」は、伶楽舎の音楽監督である芝 祐靖が、この宮中歌舞の宴の再現を試みたもので、管絃、今様や催馬楽、舞楽などを織り交ぜて、組曲として構成しています。写真は2009年の伶楽舎欧州公演で演奏された露台乱舞の1シーンです。
東京オペラシティコンサートホールで繰り広げられる歌と舞の宴、どうぞご期待ください。