11/30 第十三回雅楽演奏会公演情報その④ 勅使川原三郎さんと雅楽
photo by 坂口亜耶
今回の公演で、「秋庭歌一具」を踊る勅使川原三郎さんが、雅楽との出会いについて、文章を寄せてくださいました。
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私が雅楽を初めて見たのはこどもの頃、正月元日朝にテレビで放映された映像によってでした。かなり以前に見たその記憶した音調と舞姿は、今も鮮明な色彩を伴ってよみがえります。
舞姿と音曲が水平に空中を移動するように感じて私はたとえ画像からでも軽やかな陶酔感をえたことを覚えています。
その様は正月元日の朝陽のようにさわやかに冷たい空気に溶ける平穏な静止のようでした。
勅使川原三郎
2016-10-20
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武満徹作曲「秋庭歌一具」は、音楽のみで演奏されることが多いのですが、1979年の国立劇場での初演時には、女性二人による舞がついていました。
また、1995年の明治神宮外苑での公演でも男性の舞と、女性バレエダンサーによる踊りがありました。
武満徹について高い関心をお持ちの勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんのお二人が、今回の「秋庭歌一具」をどのように踊ってくださるのか、とても楽しみです。
どうぞご期待ください。