2026.04.27
演奏会
雅楽の曲の中には、遣唐使が習ってきたものの、帰る船の中で忘れてしまった、と伝えられている曲がいくつかあります。
この「玉樹後庭花」も「承和遣唐使の舞生が帰朝するときにこの楽を忘れたので、又遣わして、この朝に習いとどめた。」と伝えられています。(『教訓抄』)
ただし、正式に派遣された遣唐使は承和が最後ですので、又遣わした云々がどういうことなのか少々謎です。
この舞は、妓女の舞であったようですが、いつの頃からか女性が舞うことは無くなってしまいました。
堀川天皇の時代(1087~1107)に、元興寺の宝蔵の唐櫃に残っていた玉樹後庭花の装束の検分があり、「天女の装束」のような衣や装飾について『続教訓抄』に記されていますが、その後宝蔵の火事があり焼失してしまったといいます。
女人舞楽原笙会の方々は、この装束と舞の手を古楽書を手掛かりに復元され、2025年3月に平城京跡朱雀門にて初演されました。
今回、女性4人が美しい装束を身にまとって舞う女舞と共に、この曲を演奏できることを、とても楽しみにしています。