2023.01.14
演奏会
1月28日に行われる、「伶楽舎第十六回雅楽演奏会」の各曲のご紹介をいたしましょう。
今回は、管絃、舞楽といった古典曲に加え、2曲の現代作品を演奏します。
「管絃」は、舞のつかない器楽合奏で、今回は「太食調音取」「仙遊霞」「合歓塩」を取り上げます。
「仙遊霞」は斎宮が伊勢に赴く途中、琵琶湖の勢田(瀬田)の橋の上を通るときに、楽人が参考してこの曲を奏したと伝えられる曲です。
「合歓塩」は舞楽「太平楽」の「急」の部分としても演奏されますが、今回は管絃演奏となります。
これらの曲の属する「太食調」の箏の調絃には、珍しく呂と律の2種類があります。太食調の楽曲の多くは律の調絃なのですが、今回取り上げる「太食調音取」と「仙遊霞」は呂の調絃となっていますので、ちょっと聞きなれないように思うかもしれません。
呂の箏調絃は E #F #G B #C 、律の箏調絃は E #F A B #C の音を含んでいて、呂には#Gの音が含まれているのが特徴です。
「合歓塩」のほうは、律の調絃となりますので、呂と律を聴き比べながらお楽しみください。