2022.04.25
演奏会
~臨時の祭の日・・・横笛をいみじう吹きたてたる、あなおもしろと聞くほどに、半らばかりより、うち添えて吹き上りたるこそ、ただいみじう麗し髪持たらん人も、皆たちあがりぬべけれ心地すれ。やうやう琴、笛にあわせて歩み出でたる、いみじうをかし~
~舞は駿河舞、求子、いとをかし~
臨時の祭といえば賀茂神社もしくは石清水八幡の臨時祭で、東遊が上演されます。清少納言は臨時の祭の見物が大好きだったようで、その記述がいくつもあります。
上記の部分では「笛が吹きたてているところに篳篥が加わると、髪が立ちあがるような心地がする」というのですが、これは臨時の祭で演じられる「東遊」の冒頭で、和琴と高麗笛、篳篥が「狛調子」を奏でるシーンかもしれません。
東遊の後半にあたる「駿河歌」と「求子歌」には舞がついており、清少納言はこの舞がお気にいりだったようですね。
今回の演奏会では、歌と笏拍子、和琴、高麗笛、篳篥で、「狛調子」「求子歌」などをお聴きいただきます。