2021.11.06
演奏会
「呼韓邪單于」とは聞きなれない響きですね。これは第14代の匈奴王(在位BC58年~BC31年)の名前です。
呼韓邪單于が漢に入朝した際、元帝(在位BC76~BC33)は後宮の女性の一人を呼韓邪單于に与えることになりました。
その女性に選ばれたのが王昭君でした。
この曲は、王昭君悲話を女性の歌謡と雅楽合奏で綴る、前奏曲と7つの曲による組曲となっています。
古典雅楽様式に基づいた作曲ですが、雅楽が失ってしまった詩情、色彩感、エネルギーなどの表現を取り戻そうとする、作曲者の意欲の溢れる曲となっています。
前奏曲 壱越調々子と仙境楽
第一曲 王昭君閑唱す
第二曲 呼韓邪單于の入朝
第三曲 王昭君と呼韓邪の邂逅
第四曲 元帝後悔す
第五曲 匈奴への旅
第六曲 異郷憂心
第七曲 仙境に安らぐ
1999年12月10日、伶楽舎第4回演奏会で初演され、CD「呼韓邪單于」にも収められた名曲、今回も下野戸亜弓さんを客演に迎えて演奏いたします。
どうぞご期待ください。