2021.11.07
演奏会
11月30日の「雅楽で舞う 雅楽と踊る 伶楽舎×森山開次」公演の前半は、古典の舞楽から「青海波」と「陵王」の2曲をお届けします。
「青海波」といえば、「源氏物語」の紅葉賀で、源氏の君が頭中将と二人で舞い、そのひかり輝く美しさに皆が涙するシーンが有名です。
いにしえよりこの舞は、上皇の賀の祝いなどの大切な行事で若き貴公子によって舞われる特別な舞でした。
萌黄色の青海波模様の上に千鳥の刺繍を施したとても豪華な装束を身にまとった二人の舞人が舞う舞はとても優雅で、時に波をイメージさせるような動きも見られます。
また後半、特に賑やかに打ち鳴らされる太鼓や鞨鼓の奏法はこの曲でしか用いられないもので、男波、女波、千鳥懸と美しい名前が付けられています。
舞楽「青海波」の調べと舞を、紅葉賀のシーンを思い浮かべながらどうぞご覧ください。