2020.12.22
演奏会
〇寓話第一番 — 尺八・ハープ二重奏(芝祐靖作曲1966年)
この曲は1966年に芝侃子氏の委嘱により作曲され、尺八は横山勝也氏、ハープは芝侃子氏の演奏で初演されました。
尺八とハープの編成による「寓話」は、この第1番から1995年に作曲された第4番まで4曲作曲されており、芝祐靖がこの取り合わせを好んでいたことがうかがえます。
作曲者はプログラムノートに次のように記しています。
「二つの楽器はそれぞれ東洋と西洋を代表する民族楽器ですが、尺八は深編み笠の虚無僧を、そしてハープは西洋の貴婦人を連想します。この二人の対話を想像してみますと、そこにはなんとなく風変わりな物語が自然に浮かびます。
曲は幻想曲のような自由な形式で書きましたが、尺八はフルートのように、またハープは箏のような音型を奏でる部分もあり、東西の楽器の響きの調和をねらった作品です。」
尺八とハープの奏でる寓話をどうぞお楽しみください。