2017.12.27
演奏会
『枕草子』に「しらべは うぐいすのさえずりといふ しらべ」と記される「春鶯囀」は、『源氏物語』にも、源氏の君がその一部分を見事に舞う場面があり、名曲として知られています。
「遊声」「序」「颯踏」「入破」「鳥声」急声」の6楽章からなるこの曲は、管絃で演奏すると1時間を越え、雅楽に四曲しかない「四箇之大曲」の一つでもあります。
今回の演奏会では、新春を寿ぎ「颯踏」「入破」の部分を舞楽で上演し、管絃にて「春鶯囀一具」を省略せずに演奏いたします。
春の鶯の囀りを聞いた唐の皇帝が作らせたと伝えられる「春鶯囀」。端正に構成された美しい調べとをどうぞご堪能ください。